小、中学校の音楽会伴奏事情 色々

2022年度も、小学校の音楽会、中学校の校内合唱コンクールが開催されています。

コロナ禍の中でも、入れ替え制や、保護者限定など工夫しながら

音楽会が開催されたことを嬉しく思います。 

マスク無しでできる日が早く来ることと、

音楽会に保護者以外の身内が聞きに行ける日が来ることを願っています。

ピアノ教室ゆえ、音楽会のピアノを誰が弾くか、どう選ばれたのかなど、今年もいろいろありました。

でも、合奏や、合唱はみなさんがそれぞれの楽器や、

パートを練習して力を合わせて演奏を楽しむことが大切です。

チームワークですから。

A.Y.くん(小5)

 「ピアノしてみたい人、手を挙げて」の担任の声掛けに、

「〇〇さん、去年したよな、☆☆さんは、そのまえに、そうしたらAくんお願い」

え~っ!そんなんで決まっていいの?誰からも文句出ないの?

ちょっとびっくりしましたが、無事決まったようです。

それよりも小柄でシャイなAくんが挙手したことがうれしい。

そういえば春休みに勇気を出してストリートピアノを弾いて、

知らない人から拍手をもらってから自信がついたのかな。

よかった、よかった。

Y.U.くん(小5)

 普段から、きちんと練習をするYくん。

発表会ではYくんの演奏を秘かに楽しみにしている父兄も多いです。

そのYくんがタイ学年のときだったかな、私はかなり弾けていて受かると思っていたのが、

女の子に持っていかれてしまって。ちょっと悔しい思いをしたYくん。

5、6年女子、この時期男子より体格が良くて、

時には伴奏に必要なパワフルで緻密な音が出でる子も。

それを分かったうえで、今年はしっかり頑張って、

結果がどうであれ悔いないように練習すると決意。

合唱の伴奏でした。オーディションで要求される音色と、実際に体育館で合唱と合わせる際の音色は違うので、

その点を比較しながら補講レッスンを頑張りました。

おそらく本番では、合唱にふさわしい演奏だったことでしょう。

オーディション概要は、最初に演奏範囲、テンポの指定もあってしっかり基準がありました。

T.M.さん(小1)

小1から伴奏のオーディションをしたTさんの小学校。

大好きなジブリの曲でした。本人も頑張りましたが、

おかあさんも頑張りましたね。

遠方にもかかわらず、日曜にも補講レッスンを。

私が常に言っていることは、オーディションに受かりたいなら、

またはオーディションで競えるレベルになるには、期間が決められているので、

それまでは、「家では、宿題とご飯とお風呂と寝る以外はずっと練習だよ。」

それをお母さんの応援で守ったようですね。

K.O.さん(小6)

 Kさんは常連なので心配要素はなかったですが、曲は「髭男の宿命」。

リズムと乗りとその正確さを細かくレッスン。

夏休み前にオーディションが済んで、夏休み中に余裕で練習できました。

N.M.さん(中1)

 小柄で、指も細くて普段から、大丈夫かな?気にかけることが多かったNさん。

小学校の時は、ピアノ伴奏オーディションを受けるなんて、

思ってもみないまま過ごし、いざ中学1年生。

中学生はクラス別対抗合唱コンクールですから、各クラス伴奏者が必要です。

弾いてみたい人?に挙手したかどうかは聞きそびれましたが、

候補者3名。夏休み中に練習して2学期初めにオーディション。 

今まで伴奏をやったことがないのでこれもいい機会だから、

夏休みに弾けるように頑張ることにしたNさん。 

中学校の合唱伴奏は難しいのですよ。

ほんと3年生くらいになると、先生でもちゃんと弾けるかなと及び腰になりそうな曲もあります。

とりあえず夏休み中に、弾けるようになったNさん。がんばったね。

そして、2学期、候補者の一人は、難しかったからとリタイア。

もう一人はピアノの発表会があったのでそちらの練習で、できなかったとリタイア。

自動的にNさんが伴奏者に。中学になるとこういうこともあるのですね。

本番直前には、教室で習っていないけれど、指揮者の子にも来てもらって、

詳しく打ち合わせと指揮の指導もしました。

H.Tさん(小2)

お母さんに「頑張ったで賞」をあげたいくらい(笑)

「レッスンで弾いている曲を持ってきてのオーディション」に、発表会で弾いた曲を披露したHさん。

選ばれてしまいました(汗)

レッスン時に楽譜を見せてくれたHさん。

お母さんと本人を前に失礼ながら

「他に弾ける子はいなかったの?」(先生)

「私もそう思います。弾けるでしょうか?」(お母さん)

私がそんなことを言っても気にとめるでもなく、

思春期の反抗期が早めに来たような、先生の言うこともお母さんのいうこともなかなか聞き入れない2年生さん。

しかし選ばれた限り、やるしかない。

家でお母さんが練習を相当、励ましてくれたと思います。

たくさん練習した分、普段のレッスンではまだ取り組んでいなかった

和音の伴奏もできるようになり、指の形、手首の使い方、脱力の仕方など、

これを機会にレッスンしました。

この経験をこれからのピアノ生活に活かしてくれることを願います。

R.K.さん(中3)

 夏休み前に、受験のため一旦退会していた、Rさん。

どうしてるかなと思ったら、伴奏を引きうけたそうで練習していたようです。

本番1週間前くらいに、一度仕上がりを見てほしいとレッスンに。

特に問題なく、一人でもしっかり練習できていて安心しました。

しかし頑張りすぎて、かわいそうに若いのに肩凝りが。

脱力の見直しを。それだけで随分音色が変化しました。

同じ中学校の2年のHさんが、「とてもきれいなピアノでした」としきりに感心。

ちなみにHさんは指揮をやっていました。

うちの孫1(小6)

 昨年に話を戻しますと、自信があったオーディションに落ちました。

これ、身内の事でこんな事を言うのもはばかれますが、

私も母である娘も、大丈夫と思うくらいきっちり仕上げました。

本人もしょげていました。

でも普段の生活態度はこちょこちょワルをしてみる男子あるある。

選ばれた女の子の方が、安心感があり、安定しているよね。

ま、仕方ないやん。挫折感を味わうのも勉強。

もともと全く強気でもなんでもない孫。

今年は昨年のこともあって、楽譜をもらって帰らなかったのを、

母にお尻叩かれて放課後に楽譜をもらいに行った次第。

いざ練習が始まると、両脇を母とばあさんに挟まれてのレッスン、普通なら逃げ出したくなるような状態でも、

反発もせずがんばりました。

オーディションに関して各学年の日程や注意事項のお便りが渡され、

当日は番号札を外で渡され、審査の先生は3人、うしろ向きで聴き、

結果を番号で発表。いわゆる、私情を挟まない、

「ブラインド審査」だったそうです。

オーディション曲はだいぶ前の大河ドラマテーマ曲。

なんで今頃にこの曲をなんて思っていると、

練習がはじまると、全く違う曲を渡されて、

「(孫は)譜読みが早いからよろしくね」と渡された曲は、

自分できっちり仕上げていたようです。

うちの孫2(小3)

 楽譜をもらって帰って、これは簡単だなと判断した娘。

兄にばかり気をかけて、妹に疎外感をあたえてもなんだからと

練習は少しは見ていたようです。

ただ簡単だからと慢心することなく、

よいタッチと音色に気を付けて弾きこなすように心がけさせました。

兄と同じくブラインド審査です。

10人いるなかの1番目に演奏。そのまま逃げ切りました。

あとがき

オルガン、鉄琴、木琴、アコーディオン、打楽器に

みんないろいろ頑張ったね。

来年は今年以上に規制がなくのびのび演奏できて

皆さんに聞いてもらえるようになることを願っています。

オーディションを受けたけれど、残念だった子もたくさんいます。

また、来年ね。日ごろの練習が大事だからね。

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