ヘ音譜表の必要性を感じてくれた、下第10線の話

今、中学生の期末テスト対策をしている。
ピアノを習っている子は希望に応じて、ピアノレッスンの代わりに音楽の勉強。
ピアノを習っていないけれど、試験対策のためだけに教室に通っている中学生も3人。

さて、
「教科書でなじみのある、ト音記号のト音譜表ならわかるけど
なんで ヘ音譜表まで必要なのか?」
そんな質問があった。
ピアノを習っている子には、「ピアノの88鍵盤そのすべてを譜表に表すには
ト音記号やヘ音記号 上や下の加線、オクターブ記号を駆使しなきゃね」
これで大体納得してもらえるのですが、
でも学校の音楽だけしているスポーツマンさんには
その必要性はこの説明だけでは足りませんでした。

そのスポーツマンさんの中学校の過去問題に
「ト音譜表の下第10線の音を階名で答えよ」
こんな無茶振りな問題があった。
似たような設問が6題。

下第1線に串刺しななったのが、よく言う真ん中の「ド」
「下に線を10本加えて数えさせるなんて、こりゃ愚問。
先生、他に問題ネタはなかったのかしら?
10本も加えたら読めないよ?」と つぶやいたものの

彼と一緒に 大きく書き出し数えた。

実際、下第10線は五線紙からはみ出したので
下第6線を書いてみた。(ヘ音譜表の 第1線である」
「ト音譜表の下第6線を階名で答えると  」

これを見て彼は
「ヘ音譜表もやっぱり必要!」と 納得してくれた。

今度からヘ音譜表の必要性をわかってもらうにはこのテで行こう!

ちなみに 過去問で全滅だったこの問題。
大きく書いてゆっくり数えたら 全問正解した。
今後、こんな珍問がでたら
問題用紙の裏にでもきちんと五線を書いて数えよう。

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