旧音楽教室のブログから引用です。
旧なるせ音楽教室ブログは2017年12月より
看板猫ブログに変身していまして
旧内容のなかでこの 「ベートーヴェンorモーツァルト」が
今でも検索されていることが多いので
こちらにも書きますね。
さてさて
「先生、トルコ行進曲弾きたいけど楽譜ある?」
そうやってわざわざ聞く子は、モーツッァルトのを弾きたい場合が多いです。
ベートーヴェンのは初心者向けの併用曲集のあちらこちらで見かけるから。
どっちのトルコ行進曲なの?
♪タラッ~ タッ タッ タッ ・・~♪か (ベートーヴェン)
♪タララララン タララララン
・・~♪か (モーツァルト)
と、たずねると こっちこっちと 目的のメロディーを口ずさんでくれます。
そこで ベートーヴェンのトルコ行進曲ですが
よく見かけるのがこれ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/17/9226eabf14c5eaafbaecb51515829d52.jpg)
実は、ベートーヴェンはピアノ曲用に作曲したわけでなく、
劇音楽のなかの行進曲として作曲しました。
その中のこの曲だけが 行進曲よろしく一人歩きしています。
元は、いろんな楽器で演奏する器楽曲。
そこで 探していたら出てきました
おそらく アントン・ルビンシュタインが編曲した トルコ行進曲が
これ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/46/110e1fdcbf47a1dd97526ee9784e2c80.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/fc/bd38811c50815841dc09237ff50e8f6e.jpg)
バリバリ、オクターブの連続で、手が痛くなりそう。
ちなみに手持ちのCDを聞いたら、この編曲で演奏されていました。
モーツァルトのトルコ行進曲は
これはモーツァルトがピアノのために作曲しました。
しかし単独でなく、ピアノソナタK.V.331の第3楽章にあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/c8/a2bbc29d57df47babe254e63b0385715.jpg)
Alla turca (トルコ風に)とあって、トルコ行進曲とは書いてありません。
でも2拍子ですから行進曲になったのでしょうか。
当時のトルコはヨーロッパから見れば、
脅威の大国、オスマントルコ。
トルコの軍隊は世界で一番強いといわれ、
その意気発揚のための軍楽隊も頑張っていたらしい。
意気発揚の楽器といえば、シンバルもトルコが発祥の地。
(シンバルを語れば、長くなりますのでこれはまた次の機会に)
国勢が衰えてきたころ、ヨーロッパでは好奇心からトルコ趣味が流行しました。
ベートーヴェンのトルコ行進曲を弾きたい場合は、ルビンシュタイン編曲のまで弾かなくてもいいかな。
モーツァルトのトルコ行進曲を弾きたい場合は、是非ソナタ全楽章を弾いて欲しいです。
ソナタが弾けるくらいでないと、モーツァルトのトルコ風はきれいに弾けないでしょうから。
モーツァルトのトルコ行進曲を弾きたいという子には
ソナタ集まではすすめていませんが
掲載されている曲集をおススメしています。
曲集の他の曲を弾かなくても、見るだけも勉強になりますし
楽譜があれば弾いてみたくなるでしょうから。